「手元にある10万円、銀行に預けても増えないし、投資でほったらかしにして増やせないかな?」
いま、君はそんなふうに考えていないかにゃ?
投資ぬこその気持ち、痛いほどわかるんだ。だって、僕もかつて同じことを考え、そして地獄を見たからだにゃ。
「たった10万円だし、最悪なくなっても勉強代でしょ」
この油断こそが、投資における最大の敵なんだ。
この記事では、過去に「間違ったほったらかし投資」で10万円を一晩で溶かした僕(投資ぬこ)が、その失敗談を包み隠さず話しつつ、今の君が選ぶべき「守りのほったらかし投資」の正解ルートを解説するにゃ。
この記事を読み終わる頃には、君の10万円は「捨て金」ではなく、将来の君を助ける「最強の兵士」に変わっているはずだにゃ!
【実話】「10万円なら放置でいいや」と思った僕の末路
まずは、僕がやらかした失敗を聞いてくれにゃ。
あれは2018年の夏。仮想通貨ブームが落ち着き、「次は堅実な不労所得がほしいにゃ〜」とネットサーフィンをしていた時のことだ。
スワップ金利に目がくらみ、トルコリラで爆死した話
当時の僕は、FX(外国為替証拠金取引)の「スワップポイント(金利差)」に目をつけた。
「トルコリラ」という高金利通貨を買っておけば、持っているだけで毎日お金が入ってくる……そんな甘い謳い文句に釣られたんだ。
- 資金: 余裕資金の10万円
- 手法: レバレッジをかけて買いポジションを持ち、あとは放置
- 心理: 「寝ててもお金が増える!これぞ現代の錬金術だにゃ!」
アプリの画面で毎日数百円が増えていくのを見て、僕はニヤニヤしていた。
「ほったらかし最高!天才かもしれない」なんて思っていたんだ。
しかし、8月のある日(トルコショック)、相場は急変した。
敗因は「ほったらかし」と「思考停止」を履き違えたこと
朝起きてスマホを見ると、そこには見たことのない数字が並んでいた。
証拠金維持率は低下し、強制ロスカット(強制決済)の通知メールが届いていた。
100,000円 → 3,480円
一晩だにゃ。たった一晩で、大事な10万円が「吉野家で数回豪遊できる程度」の端金(はしたがね)になってしまった。
モニターの前で冷めきったコーヒーを握りしめながら、僕は悟ったんだ。



「ほったらかし投資」とは、リスク管理をした上で待つことであり、都合の悪いことから目を背けて「放置(思考停止)」することではない。
もし君が「誰かの推奨銘柄を買って放置」とか「自動売買ツールにお任せ」を考えているなら、今すぐその考えを捨ててほしい。それは投資じゃなくて、ただのギャンブルだにゃ。
10万円は「捨て金」じゃない!最強の種銭(たねせん)になる理由


「でも、10万円くらいなら……」と思っている君へ。
ここからはマインドセットの話をするにゃ。10万円をナメてはいけない。
複利の魔法:10万円を放置するとどうなる?
アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ「複利」の力を知っているかにゃ?
もし君が、この10万円を年利5%(全世界株式の平均的な期待リターン)で運用し、20年間「正しく」ほったらかしたとする。
「えっ、20年で2.6倍? しょぼくない?」と思ったかもしれない。
でも、これがもし「毎月1万円」を追加(積立)してほったらかしたらどうなると思う?
→ 20年後には約438万円になるんだにゃ。
最初の10万円は、この雪だるまを作るための「最初の芯」になる。
芯がなければ、雪だるまは大きくならない。だから、この10万円は絶対に無駄死にさせてはいけない「精鋭部隊」なんだにゃ。
🐾 複利効果を見てみるにゃ
将来の資産合計
0 円
(元本: 0円 + 利益: 0円)
少額だからこそ「リスク許容度」を肌で学べる
それに、10万円で投資を始めると、自分のメンタルの強さがわかる。
10万円が一時的に「8万円」になったとき、君はどう感じるか?
- 「うわああ!2万円損した!もうやめる!」と狼狽売りするか。
- 「バーゲンセールだにゃ」と冷静でいられるか。
これを100万円、1000万円で初めて経験すると、精神崩壊して人生が狂う。
「10万円での失敗はカスリ傷」で済むうちに、相場の波に慣れておく。これが一番の価値なんだにゃ。
初心者が選ぶべき「正しいほったらかし投資」の正解ルート
じゃあ、具体的に何を買えばいいのか?
僕の失敗経験から導き出した、猫でもできる最適解はこれ一択だにゃ。
【結論】新NISA(つみたて投資枠)で「オルカン」一択
難しいことは考えなくていい。
金融庁が用意してくれた最強の制度「新NISA(ニーサ)」を使って、「全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託を買う。これだけだにゃ。
- なぜNISA?:利益にかかる約20%の税金がタダになるから。
- なぜオルカン?:アメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国……世界中の優良企業にまるっと分散投資できるから。どこかの国がダメになっても、他がカバーしてくれる。これが「究極のほったらかし」だにゃ。


なぜ「ロボアドバイザー」や「自動売買」はダメなの?
「AIが自動で運用します!」というロボアドバイザーや、FXの自動売買。
10万円の投資には、これらはオススメしないにゃ。理由は「手数料(コスト)」だ。
- インデックスファンド(オルカンなど): 手数料は年0.05%〜0.1%程度
- ロボアド・自動売買: 手数料が年1.0%を超えることも多い
投資のリターンなんて誰にも読めないけど、コストだけは確実にマイナスになる。
なけなしの10万円から高い手数料を引かれたら、勝てる戦も勝てなくなるんだにゃ。
10万円を放置する前にやるべき「3つの設定」
よし、やる気になってきたかにゃ?
でも、焦って入金ボタンを押す前に、この3つだけは確認してくれにゃ。
1. 「生活防衛資金」は残っているか?
その10万円は、来月の家賃や食費じゃないよね?
投資はあくまで「余剰資金」でやるもの。
「冷蔵庫が壊れたから投資信託を解約しなきゃ」なんてことになったら、一番損なタイミングで売ることになるかもしれない。
生活費の3ヶ月〜半年分は現金で確保。その上で余った10万円を使うんだにゃ。
2. 手数料負けしない「ネット証券」を選ぶ
悪いことは言わないから、銀行の窓口には絶対に行くなにゃ。
銀行員さんは優しいけど、彼らも商売だ。手数料が高い商品を勧めてくる(僕も昔、カモにされかけたにゃ……)。
SBI証券か楽天証券。このどちらかの口座をスマホで開設する。これが鉄則だにゃ。
3. 一括投資か、毎月積立か?
「10万円あるけど、一度に全部買うのが怖い」
その場合は、「毎月1万円 × 10ヶ月」みたいに分けて注文設定をするのもアリだにゃ。
これを「ドルコスト平均法」と言うんだけど、要は「高い時は少なく、安い時は多く買う」という買い方だ。
これなら、もし来月暴落が来ても「安くたくさん買えてラッキー!」と思えるから、メンタルに優しいんだにゃ。
もしも暴落が来たら?「気絶投資法」の極意
最後に、これから投資を始める君に、一番大切なアドバイスを送るにゃ。
今後、必ず「暴落」は来る。
ニュースで「〇〇ショック!」「株価大暴落!」と騒がれる日が絶対に来る。
その時、君の10万円は6万円になっているかもしれない。
その時どうするか?
答え:「証券会社のログインパスワードを忘れる」ことだにゃ。
冗談じゃないよ。
一番の失敗は、怖くなって安値で売ってしまうこと(狼狽売り)。
歴史を見れば、世界経済は数々の暴落を乗り越えて、右肩上がりで成長してきた。
だから、暴落時こそ「死んだふり(気絶)」をして、嵐が過ぎ去るのを待つ。
僕みたいに、毎日画面に張り付いて一喜一憂しちゃダメだにゃ。
「買ったことを忘れて、10年後に思い出したら増えてた」。これがほったらかし投資の理想形なんだ。
まとめ:今日の10万円が、未来の君を助ける盾になる
長くなったけど、まとめだにゃ。
- 「思考停止の放置」と「戦略的ほったらかし」は違う。 FXや怪しい自動売買は避けるべし。
- 新NISAで「全世界株式」を買うのが、初心者にとっての最適解。
- 10万円は種銭。 これを育てて、将来の資産の芯にするんだ。
- 暴落が来ても売らない。 むしろ「気絶」して耐えろ。
10年前の僕が、このことを知っていれば、あの10万円を失わずに済んだのに……(遠い目)。
でも、その失敗があったからこそ、今の僕があるし、こうして君に伝えることができた。
さあ、次は君の番だにゃ。
まずは証券口座を開設して、最初の10万円を入金してみよう。
その小さな一歩が、未来の君を「お金の不安」から救ってくれるはずだにゃ!

